昨年一大ブームとなった「うんこ漢字ドリル」。
圧倒的な売り上げを記録しましたが、本当に漢字が身につくものなのでしょうか?
小1のドリルを買って実際に取り組んでみました。
子供が漢字を記憶する過程を楽しくするという点では本当に素晴らしい効果がありますが、
どうやらこのドリルの良さをさらにしっかり生かすには、使い方に工夫が必要なようです。
今回は、「うんこ漢字ドリル」の良さを最大限に生かして、子供の漢字力をアップさせる方法についてご紹介します。
笑いの効果はいつまでつづく?
多分「うんこドリル」の最大のウリは「例文の面白さ」だと思うのですが、この手のワードは、たまに聞くからこそ爆発的な面白さがあるのだと思うので、毎日やると面白みが薄れてしまう気がします。
使った感想としては、ドリルを買って3か月くらいで、爆笑する頻度は減ってきました。
ただ、笑わないにしろ例文のパンチの強さは健在なので、普通の例文より頭に残りやすい事は確かです。
そこを武器にして、送り仮名や読み方の定着のために使うのが一番効果的だと思います。
効果的な取り組み方
新出漢字については、まずは学校で配られている漢字ドリルや宿題の書き取りで練習した方がいいと思います。
その方が授業と漢字練習が連動して、記憶にとどまりやすいからです。
授業の中で先生が言った説明などの記憶を思い出しつつ、タイムリーな漢字をドリルでさらうのが一番定着します。
うんこ漢字ドリルは、教科書に出てくる漢字の登場順とは異なった順番で漢字が出てくるので、1ページ目から素直に解くと、授業と連動しません。
なので、一度学校のドリルで練習したあと、実力確認チェックとして解いてもらうと、漢字の登場のランダムさのおかげで、漢字の習得度を正確に確認できます。
うんこ漢字ドリルは、1ページの中で右側が漢字の説明、書き順などの紹介に当てられ、左側が穴埋めなどの力試しになっています。
やらせるなら右側を隠した状態で左側だけを取り組ませましょう。
そして間違いがあった漢字のみ、右側の書き取り練習で復習させます。
一番効果的なのは、例文の丸暗記
うんこ漢字ドリルの例文の楽しさは本当にピカイチです。
その情景を子供と一緒に思い浮かべて笑ったり、さらにその情景をつっこんだりして楽しく語り合うと、そのうち例文を丸暗記しだします。
おそらく全例文とはいかないと思いますが、気に入った文だけでも十分な効果があります。
なぜかというと、このドリルには1年生では知らないだろうな、というような言い回しや熟語が結構出てくるからです。
結果、丸暗記すれば読みがなを振らせる問題にかなり強くなるだろうと感じます。
例えば「青」の例文に「青年」とあったり、「上」の例文に「川上」が出たりします。
難しい熟語が出た時は子供に「どういう意味か分かる?」と確認して、知らないようならその場で教えてあげましょう。
これを繰り返すことで、より文章力や熟語の活用の幅が広がり、国語力全体がアップしていくと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ちょっと使い方に工夫をするだけで、さらに深く漢字の勉強ができます。
ぜひお試しになってくださいね。