母乳育児は、お金もかからずどこでもあげられて便利。
そんないい所ばかりが見えがちですが、赤ちゃんからの需要と母乳の供給が釣り合わないと、ママのおっぱいが詰まって大変なことになったりするんです。
悪化すれば乳腺炎となり、高熱や乳房の鋭い痛みに襲われ、育児どころではなくなります。
今回はそんなおっぱいのつまりを解消する対処法についてご紹介します。
母乳の詰まりやすい食品を避ける
母乳のもとは血液なので、血液がドロドロの人は母乳も詰まりやすくなります。
乳腺炎を回避するには、日ごろからサラサラ血でいられるよう食生活に気をつける必要があります。
- ドロドロ血のもとになる食べ物
ケーキなどをはじめとするバターたっぷりの洋菓子やパンなどです。
揚げ物なども脂っぽいので要注意。
他にも脂身の多いお肉やいくらなどの魚卵、そしてもち米でできた大福やおもちもアウトです。
- サラサラ血を作る食べ物
納豆などの大豆製品は血液サラサラに効果があります。
また、緑の野菜(ホウレン草や小松菜)もサラサラ血になる上、母乳がほんのり甘いおいしい味になります。
昆布は、まさに詰まってしまった乳栓などを取り除く効果があるので特におすすめです。
葛根湯や牛蒡子(ゴボウシ)を飲む
食べ物を気を付けてもまだ詰まってしまう場合は、さらに漢方の力を借りてみます。
以下は産婦人科でも処方される2つなので安心して使えます。
- 葛根湯
ドラッグストアで手に入るので、手軽に乳腺ケアできます。
苦いですが、乳腺炎になる位ならば喜んで飲めるレベルです。
詰まりがちかな?と思ったらすぐに買って1週間ほど飲み続けましょう。
- 牛蒡子(ゴボウシ)
ごぼうの種です。医薬品扱いで、病院の処方箋などで手に入ります。
母乳外来で詰まりを相談しているお母さん達の中でも、重症な方に処方されるので、がんこな詰まりにも効果が期待できます。
乳房の、母乳がつまって固い箇所をマッサージする
詰まりそうになっても何とか出ている間はいいのですが、おっぱいの出口に白い栓が出来て、おっぱいの一部がしこりのように固くなってしまった場合は、完全に乳腺がつまって母乳が行き場をなくしている状態です。
こうなったら強制的に中身を出すほかありません。
まずは自分で固くなった付近を絞り出すように押してみましょう。
このような刺激でまた栓が取れて開通することもあります。(やりすぎると腺を痛めます)
自分の力でだめなら産婦人科の母乳外来に電話し、助産婦さんのマッサージを受けましょう。
プロにかかればほぼ確実に栓を取って開通させてくれます。
詰まりやすいお母さんは定期的に通うのがよさそうです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
意外とこわい乳腺炎。
なってしまってからでは遅いので、母乳の詰まりには常に敏感になっておきましょう。
赤ちゃんの吸い方が浅い場合にも詰まりやすくなるので、咥えさせ方なども随時見直すのがおすすめです。