インスタ映えする花火の撮り方~Adobe_Lightroom_Classic_CCでのREW現像まで、解説します。
現在、スマホのカメラ性能も上がってきていて、キレイなインスタ映えする写真がスマホでも撮れます。
下の写真が、スマホ(i phone)で撮った花火の写真です。
どうでしょう?パソコンで見ると、粗さが目立ちますが、スマホで見るとキレイに見えるのではないでしょうか?
ちょっと前のi phoneで撮っているので、今のi phoneのカメラで撮ると、もっとキレイに花火が撮れるはずです。
ただ、花火をキレイに撮ろうと思ったら、カメラの設定、そして何より、Adobe_Lightroom_Classic_CC でのREW現像が欠かせません。
ですので、花火の写真をキレイに撮ろうと思ったら、カメラ(一眼レフやミラーレス)で、REW撮影がベストです。
ただ、花火撮影の場合、風景写真を撮っている感じで、手持ちで、花火が開いた瞬間に「パシャ」っと、撮ってもキレイな写真にはなりません。
花火を撮るには、カメラ側の設定や、ちょっとしたコツが必要です。
また、スターマインなど、連発して打ちあがる花火は、花火が何発も重なることで、露出オーバーになる「白とび」や、風が無いことで、煙が花火に被ることが良くおこります。
これらの写真も、REWで撮っていれば、救ってあげられる写真も多いです。
花火をカメラで撮る時の設定~REW現像まで、参考にしてみて下さい。
花火撮影の準備
花火撮影に必要な道具を紹介します。
必ず必要なのが、三脚とレリーズ(リモコン)です。
カメラの設定の所で詳しく説明しますが、花火を撮るときは、長時間露光になります。
しかも、手振れ補正OFF、長秒時NRもoffにして撮りますので、絶対にブレをおこさないことが重要になってきます。
この2つは、必ず必要です。
三脚
レリーズ
RMT-VP1K ソニー リモートコマンダー「RMT-VP1K」
レリーズ(リモコン)に関しては、私は、SONYのカメラを使っているのですが、スマホアプリがあって、スマホをレリーズ(リモコン)にすることが出来ます。
ただ、その組み合わせで、花火写真を何回か撮りましたが、使い勝手はレリーズの方が上です。
キレイな写真は撮れるのですが、カメラSONY、スマホもSONYの組み合わせで使っても、途中でペアリングが切れたり、BULB撮影の時スマホ画面のスライドボタンが使いにくかったです。
レリーズは、あった方が良いと思います。
あと、あった方が良いのが、予備バッテリーです。
バッテリーにもよると思いますが、私は、2年近く使っているせいか、花火大会2時間弱の撮影でも、バッテリーが持ちません。
予備バッテリーがあれば、最後の方にある、フィナーレのスターマインを撮り損ねることはありません。
カメラの設定
カメラのメーカーによって、機能の呼び方に違いがあるかも知れませんが、私は、SONYのα6500を使っているので、SONYの機能の呼び方で説明します。
長秒時NRをoffにします。
これが、ONになっていると、シャッターが開いていた時間と同じだけ、次のシャッターが切れません。
花火は通常、15秒位の長時間露光で撮ります。打ち上がり~消えるまで。
長秒時NRがONだと、シャッターを切った後、15秒間長秒時NRが作業します。
これでは、次々に打ちあがる花火を撮るタイミングを、逃してしまいます。
ですので、長秒時NRは、offです。
手振れ補正もoffにします。
三脚に固定して使っているので、いらないです。
三脚に固定して使うときに、手振れ補正がONになっていると、誤作動することがあるそうです。
私は、経験したことがありませんが、三脚に固定なので、手振れ補正はoffにしておきます。
フォーカス
フォーカスはマニュアルフォーカス(MF)です。
フォーカスを合わせる時は、打ちあがった花火で、合わせます。
ですので、最初の1発目は、フォーカスを合わせることに専念します。
打ち上げ場所が1カ所であれば、問題ないのですが、複数個所での打ち上げの場合、花火との距離にもよりますが、打ち上げ場所が変わるたびに、フォーカスをチェックしてみることをおすすめします。
フォーカスがずれるようだと、修正が必要です。
マニュアル(M)設定
iso感度は、私はいつもiso100で撮っています。
f値は、11~16の間位が多いです。
シャッタースピードは、BULBです。
私の使っているSONYのα6500の場合、サイレント撮影がONになっていると、シャッタースピードのBULBが選べません。
お持ちのカメラで、BULBが選べない場合、カメラの他の設定を、確認してみることをおすすめします。
画質
画質はREWです。
特に花火は露出オーバーや露出アンダーになりやすいです。
何度花火を撮っても、ドンピシャで撮れることは少ないです。
そんな時も、JPGではなく、REWであれば、現像の時に写真を救ってあげられます。
そもそもREWとは、「生」と言う意味です。
生のデータです。
JPGに比べて、データ量が「多い」です。
ですので、JPGに比べてREWは、データ容量も大きくなります。
しかも、SNS等にアップする前に、現像と言う手順を、踏まなくてはいけないので、REWは、面倒に感じると思います。
しかし、REWは、データ量が多いおかげで、現像の時に、ホワイトバランスを決められたり、白とび、黒つぶれをある程度救ってあげられたりできます。
これが、花火撮影の重要なポイントで、昔からある「和火」は、ホワイトバランス「昼光」、カラフルな花火の「洋火」は、ホワイトバランス「タングステン-白熱灯」と相性が良いです。
スターマインなど、同じ場所に何発も上がる花火の場合、すぐに、白とびしますし、煙が花火に被ってしまいます。
これらの救済方法を、次のREW現像のところで説明します。
REW現像
REW現像ソフトは、カメラメーカーのものなど、いろいろありますが、私は、Adobe_Lightroom_Classic_CC を使っています。
とても使いやすいので、おすすめです。
まずは、REW現像で、どの程度写真を救えるのか、ご覧ください。
この、白とびして、爆発しているかのような写真を、「ハイライト」を抑え、「黒レベル」を下げ、「かすみの除去」をしてあげると、こうなります。
花火で、REW現像をする時に一番最初にいじるのが、「ハイライト」です。
ここで、露出を調整します。
次に黒レベルで、「煙」を何とかします。
「かすみの除去」で、写真をパキッと仕上げます。
ホワイトバランスを、「昼光」では、
ホワイトバランスを、「タングステン-白熱灯」では、
これだけ、印象に差が出ます。
ただ、現像の工程は、個人の「好み」があるので、自分が良いなと思ったことが「正解」です。
写真の構図
実は、一番大事です。
花火のスケールを表したい場合、はみ出すような構図になると思います。
花火大会の全体を伝えたい場合には、俯瞰したような構図になると思います。
花火大会の賑わいを伝えたいのなら、花火+屋台など、花火の写真と言っても、被写体は花火だけではありません。
花火+浴衣の人や、夜景+花火、都市景観+花火、お城+花火など、いろいろあります。
ぜひ、花火大会と言っても、被写体を花火と決めつけず、いろいろと、撮ってみて下さい。
花火大会の楽しみが、増えると思います。
花火大会は、大会によって、カメラマン席があったり、観客席は、三脚が座った時の高さまでだったり、ルールが大会によって違います。
必ず事前にルールを確認してから行くことをおすすめします。
レンズ焦点距離での、花火の撮れ方は、こちらの記事を参考にしてみて下さい。
撮影機材
カメラ SONY α6500
レンズ SELP18105G
三脚
レリーズ
RMT-VP1K ソニー リモートコマンダー「RMT-VP1K」
現像ソフト
花火の動画撮影は、試行錯誤中です。